ワーキングホリデーはどんな制度?

ワーキングホリデー

 みなさんは外国に暮らしてみたいと思ったことはありますか。海外に住む方法といえば留学、駐在、現地就職などがありますが、国によってビザの種類や取得のしやすさは様々です。

 30歳以下の人であれば「ワーキングホリデー」という制度を使えば外国に1年間住むことができます(国によって条件や期間が異なります)。海外に興味がある人は一度は聞いたことがある制度かもしれませんね。

 この記事ではワーキングホリデー(ワーホリ)とは一体何か、またどんな人に向いているかを解説していきます。

ワーホリって何?

 外務省によるとワーキングホリデーを以下のように定義しています。

ワーキング・ホリデー制度とは、二国・地域間の取決め等に基づき、各々の国・地域が、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。各々の国・地域が、その文化や一般的な生活様式を理解する機会を相手国・地域の青少年に対して提供し、二国・地域間の相互理解を深めることを趣旨とします。

(外務省「ビザ(査証)ワーキング・ホリデー制度 概要」より)

 日本と協定を結んだ国において、お互いの国の若者が、それぞれの国に有効期間内であれば滞在することができます。滞在中は就学や滞在費を賄うために働くことが認められています。要するに「有効期限内であれば、現地の学校に通ったり働くことができるビザ」なのです!
 数ヶ月間語学学校に通ってその後働いたり、最初の数ヶ月は働いてそのあと各地を旅行したりと、どう過ごすかは本人の自由です。

 日本と協定を結んでいる国はオーストラリア、ドイツ、カナダ、韓国など、30か国あります(2025年2月時点)。多くの国でワーキングホリデーができる年齢は、ビザ申請時に18歳以上30歳以下です。ビザの申請自体は31歳の誕生日になる前日までできます。

 冒頭にも記述しているように、国によって年齢や滞在期間、就労・就学期間の条件が違いま

 一部の国を除き、ビザの発給は「その国につき1回限り」です。なのでビザ有効期間が終わってしまったら、もう一度その国でワーホリビザを取ることはできません。ただし30歳以下であれば他の国でワーキングホリデーをすることはできます。 ビザの申請方法については各国の大使館のホームページを確認してください。

追加情報
 外務省によると現在ワーホリ制度の一部見直しを行っており、2024年12月以降、数カ国で2年連続あるいは一生涯で2回の取得ができるようなったと発表がありました。まだ情報が少なく、今後更新されていく可能性があるので定期的にチェックしていく必要がありそうです。

どんな人が向いているの?

 ワーキングホリデーが向いている人とはどんな人でしょうか。

  • 長期間外国に住んでみたい人
  • 18歳以上30歳以下(31歳未満)の人
  • 就学/就労がメインの滞在ではない人

 上のような例が考えられます。一つずつ見ていきましょう。

18歳以上30歳以下(31歳未満)の人

 ワーキングホリデーは比較的取得もしやすく魅力的なビザですが、現在の制度では年齢制限で31歳以上の人は申請できないので他のビザを探す必要があります。ただしビザの申請は入国日の数ヶ月前からできることが多いので、31歳の誕生日直前に申請し、入国時に31歳でも可能という国もあります。

長期間外国に住んでみたい人

 ワーホリでは通常1年間ほど住むことができるので、旅行だけではわからない現地の暮らしや文化を体験できます。長期滞在ビザは他にもあるかと思いますが、就労が認められていないこともあるので条件を確認してください。

 イギリスなどは最大2年間滞在可能ですが、ワーホリは原則延長できないので、それ以上滞在したいのであれば他のビザを検討する必要があります。

 ただ住んでみたいというのであれば、ビザなしで入国してその国が認めている最大滞在可能日数まで居るという方法もあります。まだワーキングホリデーをするか迷っている方であれば下見としていくのもいいかもしれません。貴重なビザなので取得の際は慎重に検討することをお勧めします。

就学/就労がメインの滞在ではない人

 現地の大学に留学したい、長期間語学学校に通いたいという人、または就労がメインの目的の人は学生ビザや就労ビザを取ることを推奨されています。ワーキングホリデービザは比較的取りやすいビザですが、明らかに目的が就学/就労だと審査に通らないこともあるようです。勉強や仕事もしてみたいけど旅行やアクテビティも楽しみたいという方にワーキングホリデーは向いているかなと思います。

おわりに

 今回はワーキングホリデーの制度について解説しました。申請条件は年々変わってきています。ネットにはワーホリに関する記事がたくさんありますが、古い情報のままのサイトも存在します。ワーホリ経験者のブログなどはとても参考になりますが、必ず大使館の公式HPで条件を確認するようにしてください。

 この記事がお役に立てば幸いです。

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